雨が降ってるから家に引きこもるよ!
目が覚めると雨の音が耳に入る。
今日は人間いわく日曜日と言うものらしく
ご主人(と言ってもまあいいだろう)はいつもより寝床に長く入っている。
私としては望むところだ。
彼の体温は心地いい。
もうすぐ彼より小さな人間の少女が私と彼を寝床から引っ張るだろうが、それまではこうしていたい。
脇腹に擦り寄ると、くすぐったそうに体を捻らせる。
ああ、また眠くなってきたようだ。
おや?
「ん…。」
音がして、ご主人が小さな道具を手に取った。
「…はい。…何だよ古泉…今日は市内探索は中止…あ?」
こいずみ…ああ、あの人間の少年か。
ご主人とは「非常に」仲がいい。
残念だがこの心地良い時間も終わりのようだ。
仕方がないな、起きるとするか。
そう思いながら体を動かそうとすると。
「…却下。悪いが今日は休ませろ。」
ご主人は道具を置くと、再度寝床に潜り込んだ。
おやおや、今日はラッキーなようだ。
私ももう少し休ませて貰おうかな。
…異常に早く「こいずみ」が来るまでの短い時間だったがね…。
end
古キョン←シャミ風味ですね。
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